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 1. must と have to
返却期限は今日。そんな時の
「DVDを返さないと」はどちら?

1. I must return the DVD.      
2. I have to return the DVD.



 
どちらも「〜しなければならない」という意味で、
中学校のとき、“同じ意味”と習いましたが、下記のような違いがあります。

must:自分の義務。話し手の気持ちが基準。
have to:外からの義務。ルールや誰でもそう思うことが基準。

ということで、正解は
2. I have to return the DVD.
    

 2. should と had better
料金を払わないと水道を止められてしまう可能性がある時の
 「払ったほうがいいよ」はどちら?

1. You had better pay the bill.      
2. You should pay the bill.


どちらも「〜したほうがいい」というアドバイスですが、
had better は should より強い意味が込められます。

had better:アドバイスに従わないと、何かよくないことが起こる、
という意味を含んでいます。
should:単に「したほうがいい」というアドバイス。するもしないもあなた次第。

ということで、正解は
1. You had better pay the bill.  

ちなみに should  と ought to は 同じ
be supposed to は should よりやわらかい表現です。

 3. will と be going to
日曜日に友達と映画を見る約束をしました。
「週末、予定あるの?」と別の友人に聞かれたときの、
「映画を見に行くの」はどちら?

1. I'm going to see a movie.      
2. I will see a movie.



どちらも未来を表しますが、確からしさで使い分けます。

will:まだ決まっていないこと。
be going to:既に決まっていること。確信していること。

ということで、正解は
1. I'm going to see a movie.

逆に、週末のお天気について話すときは  
It will be fine.
がいいですね。

ちなみに現在進行形を使っても未来は表せます。意味は be going to とほぼ同じ。
I'm seeing a movie,
で、既に決まっていることを表します。決定度は be going to よりちょっと強い感じになります。

 4. study と learn
どちらも「学ぶ」という意味ですが、ニュアンスに違いがあります。
では、下の英語はどんな意味でしょうか?

・I studied Chinese, but I never learn it.



どちらも学校では「勉強する」「学ぶ」と習いましたが、
着目点が行為か、結果か、という違いがあります。

study:(何かを身につけるために)勉強する。 ← 行為 
learn:勉強して習得した。身についた。 ← 結果

ということで、日本語は下記の通りです。
中国語を勉強したけれど、身についていない。

 5. speak と talk
電話で「〜さんお願いします。」というときは
May I speak to 〜〜?
May I talk to 〜〜?
どちらでもOK(speak のほうが少し丁寧)です。
あまりニュアンスに差がないふたつの言葉ですが、
では、下のふたつの文を訳し分けてください。

1.Speak to me.
2.Talk to me.



このふたつの言葉には大きな違いはありませんが
一方通行でもいいかどうかで違いがあります。

speak:(単に)話す。一方通行でも、聞き手がいてもいなくてもいい。
talk:(話し相手と)話す。双方向の会話。

ということで、訳は

1.とにかく言ってみろよ。
2.話そうぜ。

ということになります。
(「ハートで感じる英文法」から)

ジーニアス英和大辞典には、このふたつの意味の差がわかりやすい例文があります。
He and his wife spoke sometimes, but seldom talked.
訳:夫婦の一方が一方に話しかけることはあっても
  おしゃべりをすることはめったになかった。

 6. see と look
どちらも「見る」という意味です。
この使い分けは皆さんもよくご存知かもしれません。
では、下の文には see と look のどちらが入るでしょう。

A: May I help you?
B: I'm just       ing.



デパートで店員さんに話しかけられて
「見てるだけです」といいたい時の決まり文句ですね。

seeは意識していてもしていなくても視界に入っている時に使います。
lookは何かを意識的に見ようとしている時や対象物に目線を動かす時に使います。

ということで、答えは
I'm Just looking.

「ここから東京スカイツリーが見えるよ」といいたいときは
I can see the Tokyo Sky tree from here.
です。

もうひとつ「見る」には watch もありますね。
watchは動きのあるものを見たり、何かが起こっているときに使います。
テレビを見るときはwatchですね。
絵画の鑑賞にはlook at、スポーツ観戦はwatchを使います。

 7. hear と listen
どちらも「聞く」という意味です。
前回のsee/lookの違いとよく似ていますので、
この使い分けも皆さんもよくご存知かもしれません。
では、下の文には hear と listen のどちらが入るでしょう。

I didn't _________ your voice because I was _________ a song.
 歌を聴いていたので君の声が聞こえなかったよ。



hearは意識していてもしていなくても自然に聞こえる時に使います。
llistenは何かを意識的に聞こうとしている時に使います。

ということで、答えは
I didn't hear your voice because I was listening to a song.

私は聞き取りが苦手です。といいたいとき My hearing is poor.
といってしまうと「私は耳が遠いです。」という意味になるので注意してください。
My listening comprihension is poor.といいましょう。

 8.take と bring
どちらも物や人の移動に関係する言葉ですね。
それでは次の_______にはtake とbring どちらが入るでしょうか。

雨が降りそうな時、お母さんがあなたに言いました。
 ________ your umbrella with you. (傘を持っていきなさい。)

でも、傘を持っていかなかったあなた。雨が降り出しました。
 I should have ______ my umbrella!(傘を持ってくればよかった!)



どちらも物や人が移動する時につかわれますが、移動の方向が違います。
take : 話し手から離れていく時
bring: 話し手に近づく時

ということで、答えは
 Take your umbrella with you.
 I should have brought my umbrella!

「一緒に連れてって!」なら
Take me with you!
ですね。
 9. samll と little
あまりにも基本的な単語ですね。意味はもちろん「小さい」です。
では、かわいい男の子がいた場合
1.Look at that little boy!
2.Look at that small boy!
どちらを使いますか?



small:客観的にサイズが「小さい」
little:主観、感情をプラスした「小さい」

ということで、日本語は下記の通りです。
かわいい男の子なら

2.のlittle boyを使います。

同じように、
感情をプラスして大きいものを言うときは、big
客観的に大きいものを言うときは、large
です。


10.travel と trip
どちらも「旅行」という日本語に当たる言葉ですね。
travelは「旅行する」という動詞として使われることが多いですが、
もちろん名詞の用法もあります。
tripを旅使って「旅行する」といいたいときは
go on a trip  とか take a trip を使いますね。

それでは簡単な問題。 travel と trip どちらが入りますか。
How was your business ________________ ?



How was your business trip?
出張はどうだった?という意味ですね。

travel:一般的にある場所からほかの場所へ移動するときに使います。
    動詞で使われることが多いです。
trip:ある1箇所の目的地に行って帰ってくるというニュアンスです。
   短いものに使われることが多いです。

   「趣味は旅行です」と言いたい時は My hobby is travelling. です。

このほかにも「旅行」を意味する言葉にはjourney, tour, voyage もあります。
journey:ある場所から他の場所への移動の距離とか時間を問題にしています。
      長い旅行にも使われます。
     How was the journey? は「旅行はどうだった」ではなく、
     移動の間どうだったかという質問なのでご注意を。
tour:観光などで数箇所を訪れるときに使います。
voyage:船での旅行です。宇宙船(!)も含まれます。
     遠くへの長い旅行にも使われます。

11.rent と borrow
日本語に訳すとどちらも「借りる」です。
それでは使い分けてください。

1.I _________ DVDs from the library.  図書館でDVDを借りた。
2.I _________ DVDs from the video store. ビデオショップでDVDを借りた。



1.I borrowed DVDs from the library.
2.I rent DVDs from the video store.

borrow お金を払わずに借りる場合
rent お金を払って借りる場合
という区別があります。

ただし、お金を借りる場合は業者から借りる場合でも
常にborrowを使います。
また、トイレを借りてもいい?という場合にはborrowは使いません。
May I use the bathroom?です。
その場で使用してすぐ返すようなときはuseです。

 12.until と by
日本語ではどちらも「まで」と訳しますね。
それでは、次の英文にはuntil と by どちらが入りますか。

I should wait here _________ six.  6時までここで待たなければならない。



untilは継続する状態に使い、「〜までの間ずっと」というニュアンス、
byは特定の時間に起こることに使い、「〜までに」というニュアンスです。

例文は6時までの間ずっと待つという状態を表しています。
byは継続状態をあらわす動詞(wait、live、stay、work等)とは一緒に使えません。
なので、ここは
I should wait here until six.  
が正解です。


 13.know と know of
あまり野球に興味がない人でもニュースやCMでイチローは知っていますよね。
そんな人が「私はイチローを知ってるわよ。」と言うときはどちら?
もちろん、イチローにはあったこともない人ですよ。

A. I know Ichiro.
B. I know of Ichiro.



もちろん“know”の意味は「知っている」ですね。
では、know と know of の違いはなんでしょう。

know は面識があって知っている
know of は面識はないが知っている
という違いがあります。

ということで、この場合は
B. I know of Ichiro.
が正解です。

I know ofでよくきく決まり文句に
Not that I know of.
があります。これは「私が知る限りはない」という意味です。
 14.people と persons
personの複数形はpersonsですが、では
people と persons
の違いはなんでしょうか。
例えば「世界中の人々が彼の音楽を聴いている」
と言いたい時
1.People
all over the world heard his music.

2.
Persons all over the world heard his music.
どちらが適切でしょう。




文法的にはどちらも正しく、どちらを使ってもいい場面もありますが、
personsは硬い表現です。

personsは通常、法律用語やフォーマル、オフィシャルな内容の時に使われます。
話し言葉や一般的に「人々」という場合はpeopleを使います。

ということで、
1.People all over the world heard his music.
が適切な表現です。


 15.could と would

お願いする時によく使うCould you 〜?  Would you 〜?
どちらを使ってもそんなに違いがありそうにも思えませんが、
では上司が部下に頼む時は、どちらの言い方が適切でしょうか。
1.Would you send this document to the main office?

2.Could you send this document to the main office?”



どちらを使ってもいい場面もありますが、使い方の区別は下記の通りです。
would :フレンドリーな感じで何かを話す場合
    上下関係の上の立場の人から、下の立場の人への依頼の場合
could:お願いや頼みごとをする場合
    上下関係の下の立場の人から、上の立場の人へのお願いの場合

ということで、
1.Would you send this document to the main office?
が適切な表現です。

上司の手助けが欲しい時は 
Could you help me finish this paperwork?
のようにcouldを使います。


 16.much と many
今回は基本的な可算名詞と不可算名詞で使い分けるmuchとmanyです。
例えばリンゴや人などは単純に数えられますし、
不可算名詞の代表(?)としてチョコレートや砂糖が挙げられます。

では、下記の名詞にはmany, muchのどちらを使うでしょうか。
 _________hair
 _________homework
 ______furniture
 ______paper



hair, homework, furnitureは不可算名詞なので much ですね。
では paper は?
「紙」の意味ならmuchですが、「新聞」の意味なら many ですね。

また、a lot of =many, much と習いましたが、
肯定文にはa lot of が使われ 疑問文、否定文にはmany, muchが使われる、
と言われています。
ただし、これは用法の問題、感覚の問題で、文法的な正誤ではありません。


 17.some と any
someは肯定文、anyは疑問文、否定文に使われる、というのが
学校で習った文法です。
では、___にsomeかanyを入れてください。

1. Isn't there _______where you could leave it.
 それを置いていく場所がどこかあるよね。(あると思っている)
2.You can come ______ time you like.
 いつでも来たい時にきていいですよ。



1は疑問文ですから原則に従うとanywhereですが、
「確実にある」とわかっている場合は
1. Isn't there somewhere you could leave it.
になります。
そして、いくらでも、なんでも、いつでも etc. という時は
2.You can come any time you like.
のようにanyになります。

疑問文であっても、肯定の答えを期待する時や、
肯定の答えが返ってくるとわかっている時は
some を使うことがあります。
また、いくらでも、なんでも、いつでも etc. の意味の時は
any が使われます。
また、条件節(if)の文でも、any が使われます。
(確実性が高い時はsomeが使われることがあります。)


 18. 演奏者はplayer? 
日本では演奏者を指す時「player」ということがあります。
では、英文中で演奏者の意味での“music player”は適切な表現でしょうか。



「music player」と書いても文法的には誤りではありませんが、
ネイティブがこの表現を使うことはありません。
英語の表現としては「singer」「performer」「artist」「musician」のように
何をするかによって、言い方を変えます。

一方、「sports player」は「athlete」「participant」「competitor」などとともに
受け入れられる表現です。


 19.a few とa little 
どちらも「少し」の意味で、a fewは数えられる名詞(可算名詞)に、
a little は数えられない名詞(不可算名詞)に使われますが、
「a」がついていないと否定の意味になります。
では、下記の4つの文を訳してください。

1.I have a few friends.
2.I have few friends.

3.There is a little water in the bottle.
4.There is little water in the bottle.



1.I have a few friends. 私は少し友達がいる。
2.I have few friends.  私にはほとんど友達がいない。

3.There is a little water in the bottle. ボトルに水が少しある。
4.There is little water in the bottle.  ボトルには水が少ししかない。

訳をする時には「a」の有無に気をつけましょう。

 19.in on at
場所と時間に使われる前置詞ですね。基本的にはどちらもat<on<inです。
場所の場合、例えば「家で」は「at home」、「道で」「on the street」、「福岡で」「in Fukuoka」
時間の場合、「十時に」「at ten」、「月曜日に」「on Monday」、「6月に」「in June」
となります。
では、_にはそれぞれ何が入りますか?

1._ the morning
2.___ dinner
3.___ the wall
4.___ the bookshelf


1.in the morning
2.at dinner
3.on the wall
4.in the bookshelf

1と2のような言い方はその都度覚えるしかありませんが、イメージ的に
inは「ある程度の時間の長さがある」、atは「ある一点」という感じです。

onはよく「上に」と訳されることがありますが、イメージとしては「何かにくっついている」
という感じです。ですので、「壁にかかっている」とか「天井についている」という場合も
onが使われます。
このくっついているという感覚で言うと、例えば角に面して建っているようなビルなら
「on the corner」ですが、単に交差点の角という地点を表すなら「at the corner」です。

本棚は「棚の中」という感覚なので「in」ですが、単なる棚は物を置く場所なので
「on the shelf」です。

 
     


















 

   
 


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